一霊四魂とは
一霊四魂は、荒魂(あらみたま)と和魂(にぎみたま)、奇魂(くしみたま)と幸魂(さきみたま)の4つの魂を直霊(なおひ)または曲霊(まがひ)も一つの霊が4つの魂の作用を司るところから、この名前になっています。
この一霊四魂は、私たちの魂と言っても良いです。私たちには見えない魂という存在が身体の奥の奥に存在しています。それが一霊四魂です。
では、いつごろから一霊四魂が出てきたのでしょうか。
奇魂(くしみたま)と幸魂(さきみたま)
この2つは、古事記に出てきます。ちょうど、大国主命が国造りの途中で、海辺で悩んでいました。
キラキラと光る海から突然神様が現れます。大国主命が大物主に「あなたはどなたで御座いますでしょうか?」と尋ねると、大物主は
我は汝の幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)なり
と答えた。と古事記には記載されています。少なくとも、古事記が完成した712年には、この奇魂と幸魂という考え方があったことがうかがえます。
古事記には、荒魂と和魂は出てきてないですが、770年に完成した日本書紀には、出雲の大己貴命(おおなむちのみこと←大国主命と同じとされる)が自らの和魂を三輪山に鎮めたと記されています。
その事から、一霊四魂の元の考え方は、かなり古い時代から存在していたと考えられます。
一霊四魂が本格的に解明されてきたのは江戸時代末期
幕末から明治にかけて活動していた、本田親徳という方がいます。この方は、神道家でもありますが、鎮魂帰神を中心とした本田霊学を確立させます。
この時に、一霊四魂を解明し、色々な人に継承されていくことになります。大本教で有名な出口王仁三郎氏もこの流れから大きな影響を与えたと言われています。
一霊四魂は生活に有効なものである
一霊四魂のことを検索すると色々と出てきます。占いのようにしている方もおられますし、出口王仁三郎氏が伝えてきた一霊四魂をそのまま説明しているサイトもあります。
ですが、それらを見ても、私たちの人生や生活に対して、どういう影響があるのか、いまいちわからない人も多いと思います。
「一霊四魂を調べたことがある」という方も色々とみるけど分からないと言われることが多いです。
ですが、一霊四魂は私たちの人生や生活を豊かにしてくれる考え方であり、在り方でもあります。
一霊四魂には、作用があります。私たちが幸せになるのも不幸になるのも、この一霊四魂にかかっているからです。
ある意味で、『無意識と潜在意識の選択』で人生が大きく変わります。
この一霊四魂は、この無意識の選択を正しい選択にして、無理せず、頑張らず、自分の幸せに対し自動的に導いてくれるものです。
ぜひ、一霊四魂の在り方を身につけ、自動的に幸せへと自分自身を導いてあげて下さい。
直霊(なおひ)と曲霊(まがひ)
一霊四魂では、荒魂・和魂・奇魂・幸魂が重要視されているサイトを良く見ますが、この4つの魂の数倍も大切なのが、直霊と曲霊です。
この2つを知らずに、四魂だけ知ってても全く意味がありません。
私はいつも車で例えるのですが、四魂は車のタイヤだと思ってください。
車は、ギアを入れて、アクセルを踏まないと前に進みませんね。一霊四魂も同じようなもので、通常は車で言うところのニュートラルになっている状態です。
ですので、タイヤが回らないのと同じように四魂も稼働していない状態です。
少し極端ですが、直霊と曲霊がギアだと考えてください。ギアが直霊に入ると、うまく前進して自動的に幸せへと動き始めます。
ですが、在り方が整っていないと、ギアがバックに入るように曲霊に入ります。本人としては前に進むためにギアを入れたのに、知らないうちにバックに入れてアクセルを踏むようなものです。
前に進もうとしてギアをバックに入れるとどうなるか。よくニュースでコンビニなどに車が突っ込む事故を聞きますよね?あれと似たような状態になるわけです。
私たちが幸せへと進むには、常に直霊が入り、自然と前へ進めるようにすることがもっともラクで自然と幸せになっていく方法です。では、どうすれば常に直霊が入る状態になるのか。
それはまた次の機会でお話しますね。